香山君!ついに補聴器デビューす。

随分前からテレビのドラマでの台詞、特に低温部分が聞こえづらくなってきたり、妻との会話もおろそかになり、人とのコミュニケーションの時も聞き取りにくい状態だった。ゴルフの時も残りの距離を何度もキャディに聞き返すものだから、「もう、香山さん補聴器付けたら」などと言われたこともあった。多少意地にもなり知らないそぶりを通していたが、雑誌で《梅沢富雄》が補聴器を使用しだしてから毎日が今までと変わってより楽しくなった、という記事を読んだ。眼鏡はかけるのに、なぜ補聴器には抵抗感を示すのだ、と言われると、妙に納得し一大決心(自分の中では)をして相談に出かけた。検査を受けてみるとかなり衰えが認識できた。
早速そのデータに基づき、それに合った補聴器を作ってもらうことにした。一週間後に出来上がったと連絡があり受け取りに行った。少なからず違和感はあるものの、雑音は拾うことはないが、今までと全く違う音のように鮮明に聞こえてくる。テレビのボリュームを10くらい落としても充分に聞こえる。
もう30年以上前になると思うが、母が神戸の『海星会病院』で目の手術を受けたことがあった。退院の日、父が仕事で行けないから「お前行け」と言われて迎えに行った。その帰り道、新神戸駅前の桜並木は満開だった。母はしみじみ
「これが桜。綺麗やなあ」呟いた。手術する前はきっとぼんやり霞んでしか見えなかったのだろう。私の胸が切なくなった記憶が蘇った。
ゴルフにおいて私は《鬼アプローチ》とか《グリーン上の魔術師》とか言われていた。今はその見る影もないが聴覚は大変重要な部分である。今日着用2日目である。明日ゴルフである。すごく楽しみである。業師香山復活か?(笑)

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