初釜の風景

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我が波裡庵では年に3回お茶会を開く。一月の初釜から始まり、五月に野点、十一月に炉開きを開催する。
お茶の世界、特に裏千家では炉開きが最も由緒ある行事として位置づけられ、格式と伝統が重んじられている。初夏に摘んだお茶を石臼で挽き茶壷に封印し、炭点前で火をおこし、それを炉開きの時に開け(口切と言う)、釜からシュンシュンと沸き立つお湯を柄杓ですくいお客に振舞うのである。その時のお茶は濃茶である。濃茶は練る(点てるではなく濃茶は練るという)方も頂くほうも、決められた作法があり、静寂の中で執り行われる。使われるお菓子は、ぜんざいと亥の子餅である。
五月の野点は明るく楽しい。野外に赤い毛氈を敷き、野点傘を立て、御園棚を配置し、お点前をしてお客様に振る舞う。和気藹々のうちに進んでゆく。使われるお菓子は特に決まっていない。ここ何年かはお菓子職人に来てもらい、自分の食するお菓子を自分で作り、それを食べながらお茶を頂くスタイルをとっている。作り立ての和菓子は大変おいしい、と好評である。炉開きも野点も私の招待客である。
それに引き換え初釜はグループ全社員がお客の対象である。使うお菓子は『花びら餅』である。初釜の時しか使わないお菓子である。大体の出席者を予測して200個ぐらい準備する。幹部社員はお茶室波裡庵に席入りするが、その他の社員はリビングに設置したテーブルで振舞う。今回席入りが7組あった。3組ずつ女性二人がお点前し、残りの1席だけ私が担当してお点前をした。
午前9時に始まり、12時には終えることが出来た。新年の始まりの行事の一つである。
いよいよ2026年の幕開けである。私の生活拠点が宮古島になったとしても、このお茶会だけは継続したいなどと思っている。
 

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