稲盛和夫氏を悼む

稲盛さんの訃報が報じられた。
土光敏夫氏と共に私が最も尊敬する唯一の経営者である。氏の略歴について私が今更とやかく言うつもりはない。
氏の経営哲学は簡単明瞭である。
《入りを多くして出を少なくする》である。そしてその手法は『アメーバー組織』の展開である。いかなる大組織においても小集団を基本に置き、その一つ一つの小集団が活性化すればその効果は全体に及び、やがて企業は成長してゆく。その手法において見事日本航空を再建したのである。
また氏は改革者でもあった。NTTが独占していた電気通信業界をKDDIを新たに設立することにより公平な競争が起き、より健全な形で電気通信業界の発展に寄与したのである。日本の多くの経営者が自民党になびく中、氏は民主党を支持し、力のある野党を確立し、日本を二大政党へと導こうとした。
しかし氏の最大の功績はなんといっても『盛和塾』を日本だけでなく海外にも広く展開したことである。その数は25000人に及ぶ。『経営とは人なり』を実践した。
実は志澤塾の原点は盛和塾にある。
9月27日に国葬が執り行われるそうである。莫大な国費で。稲盛氏のほうがふさわしいのでは、と思うのは私だけだろうか?

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