俳怪~俳苦~俳句へ
講師 俳人土方公二(汀同人、編集長)
彼の紹介については、2014年11月に『俳人土方公二』の項で書き記しているので、今回は省略する。
私は事業経営とは総合力だと思っている。
例えば、菜の花が道端で咲いているとする。或る人はそれに気づかない、またある人は気づいたとしても何か黄色い花だった、という認識しかない。菜の花が一面に咲いており春の予感を感じる人もいる。
人間は、『見たいものしか見ない』のである。~カエサル(英語名シーザー)~
今回の兼題(俳句を詠む題のことを言う)は、季節の変わり目でもあり、冬でも早春でもどちらでも自分の好みで選択できるという、誠に寛大な設定で行った。
前もって塾生たちには一人当たり二~三句、投句(俳句を作る事)していただいて、それを事務局で清記(作者が分からないように別紙に書き写すこと)を済ませ、当日はそこからスタートした。
清記された63句の中から、各人が三句選句(自分以外の句の中で良いと思う句を選ぶこと)をする。その選び方は①発想が新鮮②景色が見える③説明していない、を充分考慮し選ぶようにと講師から指示があった。
塾生が選句し5票以上入った句を披露する。
いかなごの 香り漂い 春報せ
初釜や 庵に集いて 笑いあり
待ちわびる 春や雪降り 未開紅
上記の句を土方氏が添削すると以下のとおりになる。
煮くづれし いかなごにある 醤油の香
初釜や 庵に集へる 膝頭
待春の 雪降り閉ざす 未開紅
また土方氏が選句した特選句を紹介する。
春浅し 畑の母の 鍬伸びず
春風と 同じ匂いの 片思い
ちちが逝き おらが出番の 春田かな
同じように添削すると
春浅し 畑に母の 鍬伸びず
添削に及ばず
ちち逝きて おらが出番の 春田かな
真にもって早春の息吹を感じる講座だった。更なる氏の活躍を祈るばかりである。
俳句の楽しみパートⅡ
ブログ
