私は風炉よりも炉の方が好きである。
あのシュンシュンと釜から湯気が立ち上がる様子が好きである。
締め切った茶室で亭主と客が無言で会話する空間が好きである。
今年の《波裡庵》での炉開きは11月7日に執り行った。
7席のうち2席私のお点前でお客様をもてなした。
先ずトルコ絨毯に着座してもらい、そこでおぜんざいを差し上げ、それから席入りの案内をして、茶室で濃茶を練りふるまった。
いつものメンバーに混じって、今年初めてお見えになった方もあり、正しく一期一会の邂逅である。
私は『炉開き』はお茶の世界では、最も伝統的で由緒ある古式豊かな行事であると思う。
来年も、再来年も行なうつもりである。
新しい出会いを求めて・・・

