~設立五十周年の節目を迎えて~
事業を健康な姿で継続していくためには、二つの要素が大切だと考えています。一つは外部環境が今どのような状態にあり、マーケットが今後どう変化していくのかを、最大十年スパンで捉え、一~二年先を見据えた戦略を展開していく必要があります。二つ目は、その認識した外部環境に基づいて組織を含めた内部環境を整えることが肝要です。先ず外部環境の認識ですが、これが簡単そうでなかなか難しいのです。何故かと申し上げますと、人間は「見たいものしか見ない」生き物で、自分にとって都合の良い事しか見ないからです。我々は見たくない現実を『見る』勇気を持たなければなりません。捉われない、偏らない、拘らない素直な心でしっかりと現状を認識することが大切です。一方、内部環境の整備は、外部環境の認識よりもさらに重要と考えています。激変する外部環境に対応出来る組織の整備は勿論、部門や社員同士のコミュニケーションがなされていることが大変重要な事柄です。従業員が不満を抱いているようでは論外です。
当社のような中小ゼネコン業界を取り巻く外部環境は決して良好とはいえません。そこで、弊社は営業戦略的に特化した三つの部門を中心に事業を展開しております。一つは従来の官公庁や設計事務所の入札制度に積極的に参入した、いわゆる『待ち』の営業です。『待ち』の戦略も重要だと考えているからです。もう一つは、パナホーム兵庫の資産活用部門をビジネスモデルにした、アパート、マンション、福祉関連事業を中心とした『開発営業』です。今一つは、近い将来到来する《新築着工戸数》六十万戸時代に備えて、パナソニックと共同で立ち上げた、リノベーションも含めた『リファイン事業』です。これらをそれぞれ三分の一ずつの事業ドメインにと考えております。
私は、人間は根本的には弱い人間だと考えています。特に私は毎日が悩みと後悔の連続です。それでも《宇宙》から与えられた命が続く限り、前を向いて歩いて行こうと思っています。人間には誰にでも平等に《時間》が与えられています。宇宙の輪廻が変化しない限り、朝が訪れますし、新しい年も迎えられます。「今日はあまり良くなかったが、明日は頑張ろう」「今年こそ目標を達成しよう」と思い、行動していくことが大切だと考えています。外部環境をしっかり捉え、コミュニケーションを充分にはかり内部を固め、立てた戦略に基づき力強く明るく&しつこく前進してまいります。私達を含めた身の回り全ての人々が《幸せ》を享受出来るよう全身全霊で取り組んで参ります。
私の父が五十年前に六人で事業を興しました。それを健全な形で次世代に継承していくことが私の最大の努めです。関係各位の皆様のご支援を心からお願い申し上げます。
(八幡建設株式会社 企業案内より)

