十月の姫路は祭り色に染まる。
先ず、8日・9日は恵美酒宮天満神社と浜の宮天満宮を中心とした飾磨地区の祭りを皮切りに、14日・15日は全国的にも知られている、松原八幡神社の所謂《裸祭り》である。別名灘の喧嘩祭りとも言われており、勇壮で華やかな祭りである。旧灘7ヶ村、東山・木場・松原・八家・妻鹿・宇佐崎・中村が繰り出す屋台は、豪華絢爛で我々の眼を楽しませてくれる。
三台の神輿が激しくぶつかり合い、それに続いて各村の屋台の練り合わせが始まる。何年か前に私も一度練り場近くの桝席に招待されたことがあり、今その記憶を辿っている。各々の家庭で何日もかけて造った自慢の弁当を、三段重ねの重箱にぎっしり詰め、食べながら呑みながら心行くまで秋の祭礼を楽しむのである。お正月やお盆に帰郷しなくても、必ず祭りには故郷に帰ってくる。その二日間は、家族のわだかまりやこだわりも全て包み込んでしまう。二日目には昼から夜にかけて、御旅山への山入が行われる。急峻な山道を男たちは粛々と、神の住むお旅の山に屋台を収めるのである。色とりどりのシデに囲まれて登っていく屋台に一抹の寂寥感を覚える。21日・22日は網干地区の《魚吹八幡神社》の祭礼が執り行われる。
私が住む宍粟市も祭りは今も続いているが、殆どが子ども会を中心にした行事に変化している。元来山の神よりは海の神様のほうが祭り好きなのかも知れない。
歴史的には定かでないが、11世紀~12世紀ごろに灘地区の祭りが始まり、15世紀中頃に赤松氏により今の形が出来上がったようである。
今年、誰か招待してくれないかなあ?
神無月
ブログ
