6月24日の講義から

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帝王学の二回目の講義は、『書経』について行った。
『書経』は儒教の原点である『五経』の一つで、古代の天子や名補佐役の言行を通じて、経営の理念が纏められている書物で、前回話した『貞観政要』が世に出る千年以上前から存在する帝王学である。その例をいくつか紹介する。
《堯と舜》最高の善政とは、支配を感じさせない支配、何一つ政策を行わない、言わば無為の政治が理想であると説いている。一方裏では、適材適所に人材を配置、組織全体の動きを正確に掌握していた。
《禹》国を治める原点は人民である。現代流に言えば社員あっての社長、つまり『ES』
《殷の湯王》トップたる者は教えを受ける師を持て、お山の大将ではなく、分からないことは人に聞け。
《伊尹》「慮らずんばなんぞ獲ん、為さずんばなんぞ成らん」は彼が残した言葉です。後世、上杉鷹山が師から贈られた「なせばなる なさねばならぬ 何事も ならぬは人の なさぬなりけり」という意味である。
《傳説》頭で理解することは簡単、実行するのが難しい、所謂『知行合一』
《武王の重臣の諫言》「人を弄べば徳を失い、物を弄べば志を失う」「百里を行くものは九十里を半ばとする」
《成王》「古典に学べ、歴史に学べ」「志と勤」
最後に『書経』の名言を書き記す。
  寛容でありながら、厳しい一面がある
  柔和でありながら、一本芯が通っている
  慎重でありながら、対応が機敏である
  有能でありながら、人を見下さない
  従順でありながら、意志が強い
  筋を通しながら、心は温かい
  大まかでありながら、原則は曲げない
  決断力に富みながら、思慮深い
  行動力がありながら、正道を踏み外さない
後半は前回から本格的に取り組んでいる《中期三ヵ年事業計画》について、それぞれのグループでディスカッションをしてもらい、その内容を発表してもらった。私のコメントを繰り返しながら徐々に熱を帯びていき、かなり時間をオーバーしその日の講義を終えた。
九月にはモデル企業の第一回目の《中期三ヵ年事業計画書》が、各グループから提出されるであろう。是非中身のある計画書に仕上げ、実践し、効果を挙げられるよう、最大の努力は惜しまない覚悟である。

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