2016年。姫路の地に全日本で歴代最も優れたセッター竹下佳江氏を監督に迎えて、プロバレーボールチーム『ヴィクリーナ姫路』が誕生した。風の便りに耳にしたことはあったが、この田舎町で物好きな、という感覚で私の記憶からは薄れていた。ところが2024年、皇后杯で見事優勝し私の記憶を蘇らせたのである。一躍世間も注目し、ヴィクトリーナ姫路は日本のトップチームの仲間入りを果たした。私のバレーボールとの出会いはなんといっても「東京オリンピック」で、当時の最強ソ連チームを相手に、ニチボウ貝塚を中心とした日本チームが勝ち取った金メダルである。
2023年上原光徳氏が、ヴィクリーナ姫路の社長に就任した。先日、志澤塾の講座の一環としてお話をいていただく機会を得た。
《姫路から世界へ》をミッションに掲げ、①バレーボール大国日本の復活に貢献する②チームの価値を高め、多くのファンに愛され、自立したクラブ経営を行う③バレーボールを生涯のスポーツととらえ、次世代育成を含む地域活性化に取り組む。を具体的な戦略の柱に据え、地域のシンボルとして愛され、バレーボールを通じて、ヴィクトリーナ姫路に関わる全ての人々が幸せになることをビジョンに設定する。
現在、井上・宮部の二人がパリ五輪日本代表として選ばれ、新人3人のうち秋本選手の代表入りも濃厚である。まさしく『姫路から世界へ』である。地域との融合にも力を入れ様々な形で社会貢献し、またユース層との接点も積極的にはかり将来の選手獲得に向けて力を入れている。スポンサー収入だけに頼ることなく、どうすれば観客数の増員を図れるかを戦略的に組み立て実践している。2026年には新アリーナが完成する。5000人収容できるその会場を観客で埋め尽くす、事が当面の目標である。
上原氏の講演の中で最も印象に残った言葉は《戦略の失敗は、戦術では取り戻せない》
ヴィクトリーナ姫路の日本における地位は、14チーム中6番目にある。10月から始まるレギュラーシーズンの試合を是非見に行きたいと思っている。
ヴィクトリーナ姫路の経営戦略 ~上原社長大いに語る~
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