第38回子供の絵画展

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私が35歳の時、当時八幡ナショナル住宅に、(現パナホーム兵庫)の再建を託されて、代表取締役副社長として就任した。加古川にあったモデルハウスを解体し移築した建物は、社屋と称するにはあまりにみすぼらしく、アメニティもコンフォートさの欠片もない社屋だった。父を始め親会社である八幡建設の幹部たちは、私が社屋を新しく立て替えたいと申し出ると「社屋は儲けてくれない、まだ早い、もったいない、辛抱しろ」と、猛反対されたが私は比較的自己資金のかからない方法、つまり父の名義で建築し、父に賃貸料を支払う方法で納得してもらった。
友人の設計士と話し会いを進めていくうちに、メインである一階部分はギャラリーを設置することにした。普通のギャラリーでは面白くないのでミニ美術館構想が持ち上がり、あちらこちらの美術館を二人で見に行った。何ヵ所目かに訪れた、岡山にあるオリエント美術館を私が気に入り、そのイメージを取り入れた設計に取り掛かり、その後は段取りよく進みやがて完成した。ビル自体の名称は《B.F.B》つまり、輝かしき未来の建物と名付け、ギャラリーは《ルネッサンススクエア》と命名した。
こけら落としは『シルクロード展』と決めていた。そして年間行事としてどうしても行いたい展覧会が二つあった。一つは年末のチャリティー展・今一つが《子供の絵画展》である。気が付けば今年で38回目である。1回目から後援をいただいている『兵庫県』『姫路市』『竜野市』『神戸新聞社』はもちろん数えきれないほど多くの人に支えてもらってここまでたどり着けたと感謝は絶えない。特に初代館長『(故)池内登』先生。そして今年退職された『中根女史』この二人を抜きに語ることは出来ない。ありがとうの言葉しかない。

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