数年前「我が人生に悔いはなし」という装丁された立派な書籍が送られてきた。もちろん私が依頼したものではなく、他の友人にも聞いてみたら同様に届いていた。著者は知っているが特別親しい間柄ではない。
せっかくなので目を通してみた。20~30ページも読むと違和感を覚え、その先を読むことに耐えられなくなって本を閉じた。それ以来その立派な書籍を開いていない。
私は75年を生きてきた。この先もう少しは存在しそうである。振り返ってみると、私の人生は後悔と失敗の連続であった。これからも多分その繰り返しだと思う。
そもそも人生などというものは、後悔と失敗の中で生きているようなものである。その中でほんの少しの喜びと少々の成功で感激を味わいながら過ごしてゆく。人生の目的は《生きる》ことである。生きて行こう!