炉開きは、お茶の世界では最も由緒のある行事である。
十一月の初旬に執り行われ、初夏の間に摘んだ新茶が使われる。
茶人の正月とも呼ばれ、初釜よりも伝統的な儀式である。
十月までの風炉から囲炉裏に変わると、趣ががらりと違ってくる。
本来ならば炭手前を行い、炭を熾し釜を懸け沸いたお湯で点前をするのだが、昨今では殆ど電熱器が使用されている。我が《波裡庵》も電気器具を用いている。
十一月九日《波裡庵》において炉開きを開催した。対象者は、塾生と講師の方々である。そのほかにも様々なゲストにも参加していただき、当日は四十~五十名くらいのお客様がお見えになった。
先ずトルコで購入してきた絨毯の上でぜんざいをふるまい、それから蹲の横を通って席入りをしていただいた。席入りの人数はだいたい六~七名。お茶室では炉開きに相応しく『濃茶』を点てた。初心者の私にとって、炉の濃茶はなかなか手強い点前である。三日前くらいから特訓を受け、どうにかこなした。今給黎女史(事務員)と、応援に来ていただいたS女史と三人で、代わる代わる点前と後見を繰り返しながら進めていった。
濃茶席が終わると、今度はテーブルで薄茶をふるまった。トルコで買ってきた茶碗や、この間姫路大手前公園で催された陶器市で見つけてきた茶碗で楽しんでいただいた。
事務員はお茶の経験が少し有り、いろんな茶会にも出席し、手伝いをしているので安心して任せた。5人の方に応援をして頂き、和やかなうちに無事終えることが出来た。亭主である私が一番気楽だった。
トルコ旅行で親しくなり、講師の一人にもなっていただいた『市原夫妻』も参加していただいた。茶会は午前中で終わったが、仕事の都合上午後からしか来姫出来なかったトルコツアーメンバーの「北野先生&橘女史」のために、午後も一席だけ用意した。
午後の席にも市原夫妻は合流し、私も含めた五人でトルコツアーの思い出話に花を咲かせた。
私は《炉》が大好きである。
来年も《炉開き》だけは執り行いたい茶会である。
炉開き
ブログ
