初釜の風景

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我が《波裡庵》では一年の内で3回お茶席を開催する。5月の野点・11月の炉開き・そして新春の初釜。
今年は4年ぶりに初釜を開催した。野点と炉開きは私の招待客だが、初釜は全グループの社員が対象である。全部合わせば250人くらいにはなるが、それぞれに用件を抱えている関係、大体170人くらいが参加する。当然その数だけ《花びら餅》を準備しなければならない。席入りするのは幹部たちであるが、今年は段取りを任せていた者が、要領をわきまえていなかったため10席もこなすことになり、お点前するのは二人だったため、大変慌ただしかったようである。
  
私も少し前までは1席か2席くらいお点前や後見もしたが、そうすると人数が多くなり上手く流れないので、表で仕切りや(笑)に徹している。そして初釜や花びら餅の由来や、お抹茶の頂き方を教えたり雑談を交えながら、短い時間ではあるが楽しい雰囲気の中で社員たちと過ごせるように心がけている。
茶道は奥が深すぎる。作法はもちろん、お道具・茶花・お軸・所作振る舞い・香道に至るまで覚えることも多く、日本文化の全てがお茶の世界に凝縮されている。私は茶人には成れないと早くに悟り、今は好き茶を楽しむことにしている。
私の気ままな好き茶はこのまま続いて行きそうである・・・

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