最近の僕

最近の香山君、何をしているの?
どうしちゃったの?
今年の4月に従来の形式での《志澤塾》を閉鎖してから、9か月以上が経過した。その間僕は一体何を人生の基盤に過ごしてきたのであろう。美術館にも足を運んでないし、正倉院展にも行けてないし、顔見世に行く予定もないし、永観堂も訪れていない。降りかかってくるグループ企業の行事や諸問題をこなしながら、入ってくるゴルフの予定を楽しんでいる。何一つ役に立ってないし、誰一人のためにもなっていない。怠惰な毎日を送っている。
あと何年そんな人生をだらだらと過ごしてゆくつもりなの?
茨木のり子女史の詩を思い出した。

『自分の感受性くらい』

ぱさぱさに乾いてゆくこころを
ひとのせいにするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

今からでも遅くない。
水やりをしよう!

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