10月になると

10月になると、酷暑だった日々が嘘のように涼しくなり、朝夕は寒いくらいになる。妻は電気ストーブを物置から取り出して使用している。
10月になると、車で走っていてやたらと青や赤や緑の〈シデ〉が目につく。祭りの匂いが充満する。
10月になると、赤とんぼが舞、ふと三木露風を口ずさんでしまう。
10月になると、金木犀の香りがどこからともなく漂ってくる。その甘酸っぱい香りは、私にとってJC所謂青年会議所の清々しい思い出でもある。
10月になると、今年もあと3か月。後悔だらけであるが、せめて3か月間にできることを挑戦しようと藻掻く。そして残り少なくなりつつある、人生について思いを巡らす。
10月を迎えた凡人の戯言。

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