老いについて

昔から言われている"老いて行く"順序を記すと、歯・眼・〇〇だそうである。
先ず歯。50代の後半にいい先生と巡り合ってインプラント手術を行い、上の歯6本はセラミックで
人工の歯であり、下の歯は辛うじてブリッジを施し4本が、同じくセラミックの人工歯である。
眼。眼は40歳の時、車の中から電話をかけようと思い、住所録から電話番号を探し出し、自動車電話(当時は時代の先端を走る)で電話をしようと思ったが、どうしても番号の数字が小さくて読み取れない。老眼を悟った一瞬だった。
〇〇については言わずもがなである。
ゴルフについて語ってみよう。
私のゴルフライフの中で最も輝いていた時期は、45歳~55歳だった。上月カントリー(現JOYXゴルフ倶楽部)は全長7050ヤードあり、近郊のゴルフ場では距離においては最も長いゴルフ場であった。450ヤードを超すミドルホールもいくつかあり、630ヤードのロングホールは名物ホールだった。そのコースで私は「パーオン出来なくなったらゴルフなんてやめる」と嘯いていた。今思えばもう何年も前にクラブを置いていることになる。
ドライバーの飛距離は30ヤード~40ヤード確実に落ちている。しかも100ヤード以内の天才も、グリー上の魔術師も、遠い過去の幻影である。それらを悟りきるまでには相当の期間を要した。今はそれなりに楽しむことにしている。後10年、ゴルフは続けたいと思っている。
老いは誰もが避けて通れない道である。私の身の回りの同級生も随分いなくなった。人生の4分の3以上生かされてきたのであるから、もう少しだけ生きて誰かのために役立ちたいと願う日々である。

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