地鎮祭

これまでに何回地鎮祭に参列したであろう?おそらくその数は500回以上1000回に近いと思われる。
一・修祓(参列者とお供え物を清める)
一・降神の儀(その土地の神様をお迎えする)
一・献餞(お酒とお供え物を神様に召し上がっていただく)
一・祝詞奏上(工事の安全と関係者の繁栄を神様にお願いする)
一・四方祓いの儀(土地の四方を鬼門の順にお酒や塩やお米で清める)
一・地鎮の儀(設計者と施主と請負者が鎌、鍬、鋤でその土地に鎮め物を埋納する)
一・玉串奉奠(関係者が榊を神棚に奉納)
一・撤饌(お酒等を撤収する)
一・昇神の儀(神様が帰られる)
一・直会(出席者がお酒で乾杯し工事の無事安全を祈る)
上記は神式によるオーソドックスな儀式である。しかし時々仏式による地鎮祭が執り行われることがある。今回の地鎮祭がまさに仏式による地鎮祭だった。
前日に手渡された要綱に目を遣ると、お勤めをされる寺院が《鏑射寺》だった。神戸市の北区に在るその寺院を私は何度も訪れている。もう20年近く前になると思うが。お勤めは次男さんがされた。小一時間ほどのお勤めだったが、完全に密教の世界に浸った。お勤めの後少しだけお話をすることが出来た。中村公隆先生はまだお元気で今年95歳になられるとのことで、今でも毎朝のお勤めはされておられるとの事であった。阿闍梨の称号を持たれる公隆先生のエピソードは数知れず、今空海と呼ばれておられる。
早急に訪れたくなった。矢も楯もたまらなくなっている。

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