秋たけなわの日 ~桑垣理事長講話~

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金木犀の甘酸っぱい香りの中で、10月の最初の志澤塾での講座は、西兵庫信用金庫理事長桑垣氏にお願いをした。
氏との出会いは、氏が西兵庫信用金庫の本店営業部長時代にまで遡る。何回かお会いするたびに私と共通する価値観を見出し、冗談で「桑垣さん、理事長してください」といった覚えがある。氏は、冗談でもそんなこと言わないで下さいと、本気で否定されるという経緯があった。それから何年か時間が経過し昨年理事長に就任された。そのご挨拶にお見えになったときに、私はなんだかうれしくなってお祝いをしたのである。氏は固辞されたが私が押し付ける形で受け取っていただいた。就任されて一年が過ぎたころ、久しぶりに理事長室を訪れ食事にお誘いをした。堂元(私の従弟でもあるNHK前副会長)との三人での食事会は久しぶりに有意義で楽しいものになった。それから改めて志澤塾での講義をお願いに行き今回の運びとなった。
氏の講義テーマは《人を育てる》である。
方法は大きく分けて二つあり、一つは指導する側の取り組みであり、今一つは指導される側の取り組み、すなわち自身の取り組みである。
指導する側の取り組みとしては①過負荷にする②目標をもたせる③背中を見せる④できるだけ公平な評価をする⑤褒める⑥感謝の気持ちを伝える。特に氏らしい表現として部下に感謝の気持ちを伝える、はまさしく氏の人間性を表していて清々しく感じた。
指導される側の取り組みとしては①挑戦する気持ちを持つ②目標を持つ③ライバルを作る④誰でも指導者だと思う(すべて師である)⑤感謝される仕事ををする⑥円満な家庭を築く。特に⑤番目の感謝される仕事をする、は逆に考えれば仕事とは感謝されることだと説いていて奥深いものがある。
今どきの信用金庫は《なんでもや》に脱皮しつつあり、従来の「預金を集める」「貸し出しをする」だけではないと強調された。
様々な人との出会いの中で、自分自身は学ばせてもらい成長した。それを少しでも多くの人に伝えて行くのが私の恩返しでありミッションだと思う、と説かれた。
何十年ぶりかに西信のゴルフコンペに参加する。理事長と同組らしい。どんなゴルフをされるか楽しみである。

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