俳句の楽しみパートⅢ ~夏の句を楽しむ~

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木曜日の午後7時、MBSテレビが放映している《プレバト》という番組がある。お笑いも含めた芸能人が5~6人出演して、予め与えられた題目について俳句を詠み、それについて評価しランキングを競うバラエティ番組である。
最初の頃は、どうせ誰かに作ってもらった句を持ち込んでいるのだと思い、あまり関心がなかったが、回を重ねていくうちにだんだん興味深くなり、今では録画までして観ている。
選者であり講師でもある『夏井先生』の講評と添削が実に的を得ており、私にでも充分理解できる。梅沢氏とフジモン氏が上位にランクされているが、特にフジモン氏の俳句は着眼点がユニークで表現も分かり易く、共感する部分が数多くある。
今回も同人誌『汀』の編集長である土方氏を東京から招いて、志澤塾の人気講座の一つになりつつある、俳句講座を開催した。
時間の関係上、投句は前もって塾生にはして頂いており、選句から始めた。54の投句の中から、それぞれが良いと思う句を三句選び、選ばれた数の多い句から選者がその理由を述べ、土方講師が講評をしながら添削していく。夏井先生と遜色のない鮮やかさで、スピーディに進んでゆく。
ここで土方氏が選んだ特選句を紹介する。

雨蛙 地から跳び出す 地鎮祭
衣更え たなのうつわも すずしげに
叱られし 蚊帳に持ち込み 蛍かな
肘枕 間取りは田の字 夏座敷

次に良句を記す。
ふるさとの 沢に消え入る 初蛍
こどもの日 いつもと変わらず 現場かな
万緑の庭若葉見て 母思う
いざ川へ キラリ鮎おい 老いた父
葉から葉へ きらきら初夏を 受け渡す
ひと雨に 緑深まり 夏来る
病葉の 浮かぶ水口 山田かな
暗闇に 走る閃光 夏の空
夏座敷 庭の緑も いきいきと
水田に 山の緑の 濃くなりし
甲子園 子に託す夢 父の夢
童見ぬ 護岸改修 夏の川

前回は初春の句会だった。第一回目は秋に開催したので次回は冬の句会で再開したいと願っている。様々な決め事はあるが、最も大切なのは《楽しむ心》である。

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