記憶は定かではないが、多分中学生の頃だと思う。だから50年以上も昔のことである、初めてチキンラーメンを食したのは。こんな簡単に、こんな美味しいものが手軽に食べられる驚きに、少なからずカルチャーショックをおぼえた。今でも時々無性に食べたくなる。当時と違うのは、生卵と多い目に葱を刻むことくらいである。
チキンラーメンを開発した、正しく伝説の人物《安藤百福氏》のもとで一緒に日清食品グループを創り上げた「砥上隼人氏」を志澤塾にお迎えしてお話しをして頂いた。
日清食品の創業者である百福氏は、96歳で亡くなられるまで現場の最前線で活躍され、様々な教えを我々に残されている。クリエイティブであれ・ユニークであれ・ハッピーであれ・グローバルであれは日清食品グループの根幹的思考である。
現在は《安藤宏基氏》が二代目を継承しておられるが、実は氏は次男であり、宏基氏の前に数年間は長男が社長をされていた時期があった。が、その資質を見抜いた百福氏は、長男を排斥し宏基氏に日清食品の未来を託したのである。組織は外部環境よりもむしろ多くの場合内部環境の腐敗によって崩壊するものである。日清食品も例外ではなく、その期間はピンチだった。砥上氏は、安藤家と従業員の間に挟まれ様々に苦労されたそうである。
ここで安藤百福氏の語録をいくつか紹介する。
①起業はまだしも簡単だが、健康体で継続させる二代目、三代目は難しい。
②経営者は、逃避と責任転嫁は絶対してはならない。
③評価は公平かつ公正にすること
④経営者は時々自分自身を丸裸にして己を知ることが大切である。
⑤挑戦する社風を絶やさない事。
最後に砥上氏は、コア事業を活性化しつつ、ニッチャー市場も常に調査研究し、商品やサービスが陳腐化しないように心がけるべきである。原理原則を順守し、当たり前のことを確実に継続して欲しい、と結ばれた。
学者やコンサルタントの言葉ではなく、実際の企業経営の中で起きた事柄を生身の言葉で我々に分かりやすく話していただいた。
澄み渡った秋の空のように清々しい気持ちになったのは私だけであろうか?
マル秘・チキンラーメン
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