12月8日と言えば、あの忌まわしい第二次世界大戦が勃発した日である。
日本軍が奇襲とも言える、ハワイ真珠湾攻撃を行ったその日から、歴史的に全く意味の無い戦争が4年余り続いた。一般人も含めて300万人以上の尊い命が失われていったのである。軍人の半数以上は飢えと病で他国の地で亡くなった。
我々は二度と同じ過ちを犯してはならない。
今回の講義は『志賀咲穂』先生にお願いをした。前回は「町家に学ぶ時の積み重ねと人の知恵」と題して、日本はおろか世界の町家の例を示し、その歴史の重さを我々にビジュアルにお話しいただいた。氏は、兵庫県立大学の教授として長く教鞭を執られ、在任中から町家塾に関するNPO法人を設立され、研究を重ねられていた。退任後もその活躍は続いており、今は播磨学研究所を当志澤塾の講師でもある『中元』氏とご一緒に運営されている。
第二回目の講義テーマは「絵画の中の建築」と題して、亙・床・壁・窓・柱の順に、内外の絵画から興味深くお話して頂いた。
例えば、福田平八郎作の《雨》は、日本家屋の屋根瓦に雨のシミが描かれている。またイタリアを代表するダビンチやカラヴァッジョの描いた窓や柱は正しく絵画と建築は、切り離せない存在であることを実証している。上村松園の代表作の一つである《待月》は、柱が無ければ普通の美人画であるが、その柱を描くことで様々な詩情が連想される。
先生はこの年末南フランスへ行かれるそうだ。どうぞお気をつけて、楽しんできてください。そして我々にまた興味深い講座を開いてください。

