昨年の今頃、我が家の愛猫「クロちゃん」が病魔に侵されていることが判明した。
妻が、鼻の横がわずかであるが腫れているのを発見し、かかりつけの病院で精密検査を受けたところ「肉腫」であった。
担当の先生は、
「手術は勧めません。再発率の高い種類の肉腫ですし、顔の形も変わってしまい、あまりに可哀想ですから。余命は三ヶ月くらいだと思ってください。安楽死も考えておかれたほうがいいと思います。」
と宣告された。
私たち夫婦は愕然とした。先代の猫ちゃんも白血病で、七年の命だった。
暗い一週間が過ぎていった。
私はそれでもと思い、あのビルゲイツ氏の主治医である「齊藤真嗣」先生にメールで相談した。彼は快く応じてくれ、ハーバード大学の研究所から最高級のサプリメントを取り寄せてくれた。しかも無料で。
昨年末にもう一瓶だけお願いをしたが(それは先生の研究所に幾ばくかを寄付させていただいた。)四月の初旬にはそれも使い果たす予定である。
私たち夫婦は、際限がないからこれ以上はお願いしないことにしている。
あと何日、「クロちゃん」は私の髪を引っ張りながら起こしに来るのだろうか?
あと何日、「クロちゃん」は私のスリッパを奪いに来るのだろうか?
あと何日、「クロちゃん」と新聞を取りに行けるだろうか?

