お茶室

ブログ

茶室には以前からある種の憧れのような感情を抱いていた。その憧れが十年くらい前から手が届きそうになってきた。
茶室を建てるなら、せめてお茶の一服くらい点てられたほうが楽しいのではないか、と思い習い始めた。そして五年も習えばなんとかなると、高を括っていた。
その考えがとんでもない思いあがりであると、気が付くのには時間はかからなかった。
茶道は日本文化の真髄である。とても私が太刀打ちできる分野ではない。
それを認識しながらも、私は志澤塾に茶室を並列して建てた。
茶人には呆れ返られるような、モダンアートで世界にひとつしかない建物である。
「波裡庵」と命名した。
(お茶を楽しみましょう)という意味である。
お庭は苔と石と一本のしだれ梅。
それらを包括するような、金属彫刻が自然の風を受けてゆっくりと回っている。
悠久を感じるひと時である。

タイトルとURLをコピーしました