~牛島氏の講座から~
中国史における三国志の一つ蜀の劉備が、諸葛孔明に対し、三顧の礼を尽くして軍師に迎えたことは、あまりにも有名なエピソードである。
また日本においては、豊臣秀吉が木下藤吉郎と名乗っていた頃に、美濃の山奥に隠遁生活をしていた竹中半兵衛に対して、三顧の礼を尽くし軍師に迎えたことも周知の通りである。
私は、地鎮祭や竣工式で牛島氏と顔を合わすたびに、志澤塾での講義をお願いしてきた。そして事務所にお伺いをして最終的に快諾を戴き、今回の運びとなった。
牛島氏が選んだテーマは《常識から学ぶ》である。実直な氏に相応しいテーマである。お話しの全般から推測すると、氏の言う常識とは、理念とか哲学に近いものであると、私は思った。あらゆるものを判断する基準として、その常識に当てはまっているか?逸脱していないか?を考え判断していく。建築は一人では出来ない。建築は経済の原則にのっとって、空間を提供するものであるが、作り手の気持ちを知る必要があり、究極的には人間とは?を理解しなければならない。自分自身若いときから恵まれており、自己実現の場を数多く与えられてきた。そのお陰で今日がある。その恩に報いるためにも、我が事務所においては若い人にどんどんその環境を提供している。決して一業種、一業界に偏ることなく、また地域も兵庫県にとどまることなく、日本全国はもちろん世界にも目を向けて取り組んでいる。その甲斐があり、景気にもあまり影響されることなく今日までやってくる事ができた。今後もあらゆることに意図を持って取組み、信用と実績を積み重ね、技術を磨き、時には常識も疑いながら、さらに蓄積していく、と結ばれた。
氏は、一流の設計士として、名経営者として我々に多くを語って頂いた。
私は、三顧の礼をもってお迎えして、本当によかったと心から感謝している。
※ 『小野設計事務所』
所在地 姫路市南八代町5番20号
業務種目 建築全般事業企画に関するコンサルタントから設計に至る全て
設立 昭和36年6月
従業員 49名(1級建築士25名)
建築実績 3000件
受賞暦 数知れず
三顧の礼
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