京の夜話

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毎年お盆の15日前後に、高校時代の友人5~6人が宝塚に集まる。
勿論宝塚歌劇を観るためではない。親しかった友人の一人が、20数年前駅のプラットホームで特急電車に撥ねられて亡くなったのであるが、その友人のお墓が宝塚にあり、供養のために訪れるのである。
今年は私がお盆休みを利用してトルコに旅行するため、8月の初旬に集まった。
お墓参りを済ませてからは、近くの宝塚ホテルのティールームで雑談するのが恒例になっている。雑談しているうちに、数年前エクシブ鳴門を利用して旅したことを思い出し、企画することになった。
東京にいる友人が俳句の世界でめきめき上達し、彼が所属している同人雑誌『汀』の編集長を任されており、「じゃあいっそう、《句会》を催そう」ということになった。句会に相応しいのは京都であり、今回エクシブ八瀬に集合した。
句会は午後5時から始まった。各人が予め3句ずつ作ってくるようにと言う指示があった。作ってきた句を短冊にめいめいで書き写し、それを混ぜ合わしてから東京から来た編集長である彼がアトランダムに1枚の紙に書き記す。その作業を「清記」と言い、それを人数分コピーし、全員に配布する。そして自分の作品以外の句で、これは、と思った句を選ぶ。選句と言う作業であり、今回は各々4句選んだ。多くの人から選ばれた句から順に選んだ理由を言い、また逆に選ばなかった者は、何故選ばなかったかを述べる。『抜講』と言うそうだ。句の質は別として、かなり本格的な句会であるとの事だ。
最優秀作品
 凩(こがらし)に  歯を食いしばる  案山子かな
優秀作品
 手鼻かむ  一反二畝  冬田かな
 風呂吹きや  年とることの  上手下手
 残り柿  風の吹きたる  田んぼ畦
 年の瀬や  人馬(ひとうま)駆ける  有馬かな

夕食は8時からである。済ましてから部屋に戻り、少々アルコールも入り、昔話やら家庭の悲喜交々のエピソードに花が咲き、長い冬の京都の夜はいつ終るとも無く続いていく。
その中に、亡くなった友人の姿を見たのは私だけだろうか。

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