或るラーメン屋の風景

私は一人で食事をするのが好きではない。しかしやむを得ず一人で食事をする≪間≫に時々なる。その時行く店の一つにラーメン屋がある。屋号は特にないが「長浜ラーメン」を営んでいる。思えば30年以上の付き合いである。ブログにも時々登場している。
その間いろんなことがあった。一番は、全幅の信頼を置いており頼りっぱなしだった奥様を10年くらい前に亡くしたのであるが、その時期は相当落ち込んで3ヶ月くらい店を閉めていた。それから二人いる下の娘がお店を手伝うようになり、結婚し子供も生まれた。店の親父は私と同い年である。幾度に、「もう2～3年は頑張れ」と言い続けているが、最近は娘の旦那に半分以上任せて、お店に顔を出す回数も減り気味である。趣味は≪ボーリング≫と≪競馬≫である。馬券を取った時は必ず私に嬉しそうに話す。話しぶりがゆっくりしているせいで動作が鈍そうに見えるが、なかなか手早く無駄な動きがない。あまり客を待たすようなことはなく、オーダーも間違える事はない。この店には私専用のメニューが自動販売機の一角にある。
≪ラーメン≫・≪ご飯極小≫・≪餃子半人前≫
駐車場が足りないこともあるが、今でも道路には2～3台の車の行列が出来ている。
頑張れ・応援したくなるラーメン屋である。