最初にゴルフと出合ったのは中央大学在学中に、親しかった3人で北海道に気ままな卒業旅行(その当時は卒業旅行という言葉も習慣もなかった)に行ったことがあった。とりあえず函館の友人宅を訪ねることにした。少々海が荒れていて青函連絡船(笑)は大いに揺れ、私などは軽い船酔いに悩まされた記憶がある。雨の影響で友人宅で足止めをくい、暇を持て余していたところ、雨が上がったのを機に、友人の父親の勧めで近くのゴルフ場に出かけた。生まれて初めてクラブを握ったのだが、私はそのコースで奇跡的にもパーを取ったのである。その時の感激が忘れられず半世紀以上ゴルフを続けている。
私はこの年、76歳、を迎えるまで、倶楽部選手権と名がつくどの階級(レギュラー・シニア・グランドシニア)においても、またどこのゴルフ場(JOYXゴルフ俱楽部・加古川ゴルフ倶楽部)においても予選落ちをしたという経験はない。しかもJOYXゴルフ俱楽部では3階級つまり、レギュラー(1回)シニア(2回)グランドシニア(2回)と3階級制覇している。《影の声》(過去の栄光などなんの役にも立たない)
それがこの度加古川ゴルフ俱楽部で開催されたグランドシニア選手権で予選を通過することが出来なかった。そのショックは相当なものだった。
最近好調が続いており、チャンピオンを取れるのではないかと、思っていたほどだった。しかしふたを開けてみると、ほとんどのショットがクラブの芯に当たらず、球道が定まらない。得意のアプローチも寄らず入らず。結果1打足らなかった。振り返ってみて一言でいうなら、体の軸がぶれていた。落ち込んでいる場合ではない。来年を見据えて体幹を鍛えるしかないと判断し、翌日近くのジムに出かけ入会手続きを済ました。
早すぎる終焉
