金木犀

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私は金木犀が好きだ。
いや正確には金木犀の香りが好きなのである。
九月の半ばを過ぎると何処からともなく、あの甘酸っぱくて優しい匂いが漂ってくる。
辺りを見渡しても匂いの主はまだ見当たらない。それが十月を迎えると、黄金色の花が目立つようになる。
我が家の車庫の傍にも金木犀があり、香りに包まれながら朝夕の車の出し入れを行う。なぜか得をしたような気分になる。
その香りを嗅ぐたびに、私の記憶は二十数年前に遡ってしまう。
JC所謂青年会議所の理事長を仰せつかり一年後、後輩にバトンタッチをしたときに漂っていたのが金木犀の香りだった。
利害関係が全く成り立たない青年会議所という団体で、理事長として私自身が学んだ《真のリーダーシップ》は、その後の事業経営のうえでかけがえのない財産として今も血や肉となり身についている。
金木犀の香りは、私にとって『JCの思い出』でもあるし、また『経営の魂』でもある。

十一月ともなると金木犀の花びらもちらほら路上に散っていく。
来年までもう一年頑張ろう、と勇気付けてくれる私にとって貴重な存在である。

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