今年の八月に龍力を訪れた。本田眞一郎氏に会うためである。
本田氏とは約30年前JC、所謂青年会議所時代に知り合ったのであるが、当時彼は姫路青年会議所の理事長で、私は龍野青年会議所の理事長を仰せつかっていた。
西播5JC(姫路、相生、赤穂、神崎そして龍野)として様々な活動を展開していた。会合の後食事を済ませ、その足で姫路の夜の街へ繰り出し、一緒に歩いているとあちらこちらから「しんちゃん」と声が掛かったものである。5~6年前に、彼が所有するマンションの改装をさせていただいた時お礼に伺い、あの当時の事を話してみたが、今はほとんど魚町に縁がないそうである。
11月13日の志澤塾のゲスト講師をお願いすると、快く引き受けていただき今回実現する運びとなった。
『米のささやき』は偶然と本田氏の日頃の熱い問題意識から誕生した。
出入りの運送業者の人が、たまたま樽から滴り落ちる原酒を口にしたところ、たいそうまろやかで口当たりもよく《おいしい》の一言がヒントになり、本田氏のこのままでは酒屋は先細りになり立ち行かなくなる、何とかしなければ、と言う強い想いとが重なり、試行錯誤の末商品化することが出来、大吟醸『米のささやき』が産声を上げ今日の大ヒット商品となり、多くの人に親しまれるようになったのである。
今まさに混沌とした時代を迎えている。一つは《アリババ》《アマゾン》《ゾゾタウン》《ソフトバンク》等々に称されるIT,AIを駆使するサービスや商品を立ち上げる戦略、今一つは人間の本性や琴線を揺り動かすような商品やサービスを創り上げ「オンリーワン」を目指す戦略である。
どうやら本田氏は次の商品づくりを思考中のように感じた。
我々も早急に考えを特化し協調し、追従を許さない商品サービスを世の中に送り出さなければいづれ消滅していくだろう。
平成の世もあと半年もない。次の世代に向かって踏み出して行こうという勇気を頂いた晩秋の午後だった。
米のささやき
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