かかって来た一本の電話

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11月の末に、私の携帯に一本の電話がかかってきた。
「香山さん、Hです。ご無沙汰してます。」
「こちらこそ、ご無沙汰しています。皆さんお元気ですか?」
「それがね香山さん、今月の7日に主人が亡くなったのです。」
「えっ・・・」
「寂しくて、寂しくて、家族だけでお葬式をして、やっと気持が落ち着き始めたので、香山さんに連絡したの。」
私はスケジュールを確認して、12月3日にお伺いする約束をした。
H氏とは、私が大学を卒業してからのお付き合いだから、かれこれ44年になる。
卒業と同時に私は営業職として、住宅の販売に携わった。H氏との最初の出会いは、彼がたまたま八幡建設の本社に通りすがりに立ち寄られたのがきっかけだった。
日本触媒に勤務されており、当時製造課の課長として第一線で活躍しておられた。
私のほうはとんとん拍子に話が進み、ご契約していただいたと思っていたが、未熟な私は全く気が付かなかったが実は、他メーカーと殆ど契約される寸前だった、と後に伺った。
彼の強力な勧めで、総務課に所属しておられたK氏を契約することが出来、そのお陰で毎月1~2棟ずつ日本触媒に勤務しておられる従業員の方の契約を頂く事が出来た。何せK氏は住宅融資の担当者であるからいち早くその情報を得ることが出来た。またK氏も私を信頼してくれ推薦をして頂いた。
お伺いすると奥様は幾分お疲れの様子であったが、あれやこれやとお話しを重ねていくうちに、笑顔も出るようになり、お二人でいろんなところへ旅行されており、特に《ブルガリア》の話になると、少女のように目を輝かされた。話は尽きなかったが1時間ほどしておいとまをした。
私が人よりも多少なりとも抜き出て、営業として業績を残せたのはH氏のお陰である。いくら感謝してもしきれない。私は奥様との話の途中で何度も目頭が熱くなった。
心からご冥福をお祈りします。
来年は《ブルガリア》に行って見ようかしら?それも6月の薔薇祭の時期に。

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