古代ギリシャは、哲学で国を治め、ユダヤは宗教で国を統治した。
一方、古代ローマは、法で一大帝国を築き上げ、1200年もの長きにわたり、統治形態こそ王政~共和制~帝政へと変わっていったが栄え続けた。
その共和制から帝政への移行時に現れたのが、世界史上最高の天才『カエサル(英語名シーザー)』である。
彼は心無い者共によって暗殺されるのであるが、一通の遺言書が残されていた。
彼は自分の後継者に『オクタビアヌス(後のアウグストス)』を指名していたのである。
殆どの人々はオクタビアヌスを認知していなかったが、法を遵守するローマ人は、死者の最後の言葉「遺言書」に逆らうことは出来ない。
そのオクタビアヌスが素晴らしかった。彼は『パクスロマーナ(ローマによる平和)』を創り上げ、初代皇帝に君臨するのである。
私もそれに見習って「遺言書」をしたためている。
1 事業継承について
2 財産分与について
3 葬式の執り行いについて
その葬式の執り行いに付いての項で、出来るだけ質素にすること。生前多くの人に迷惑をかけているので、死後までも負担をかけたくない、もし奇特な人がいて、お別れの会を開いてくれるならば、献花に『都わすれ』をお願いしたいと、書き記している。
《都わすれ》の花ほど、可憐で、慎ましやかで、奥ゆかしい花にはまだ巡り会っていない。

