愛読書は?と言われたら

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夜は大体九時過ぎにはベッドに入る。野球の続きを見終わると読書タイムである。昨今書店のない市町村が増えてきたというニュースを聞いたことがある。そういえば隣町の木南書店も何年か前にコンビニに変わってしまった。宍粟市でも書店らしい書店はない。本格的に本が欲しいときは姫路まで出かけて、駅ビルの中にあるジュンク堂を訪ねることになる。
本との出会いは小学6年生の時、何気なく図書館で手にした「三国志」だった。勿論子供向けに書かれたものであったので、本格的な小説として読んだのはそれから10年以上経過してからのことだった。三国志から始まり水滸伝・西遊記と中国の物語を読み漁った。その後浅田次郎がこの小説を書きたくて小説家になったとされる『蒼穹の昴』・『中原の虹』は時間を忘れるほど夢中で読んだものである。
大学に入ってから司法試験を早々と諦めて怠惰な時間を過ごしているとき、見るに見かねたのか名古屋から来ていた秀才『丹羽君』が「香山一度俺の下宿に来い」と言われて行ってみると、3畳一間の小汚い部屋には所狭しと本が積んであった。その中から一冊取り出してこれでも読め、と言われて差し出されたのが司馬遼太郎の「国盗り物語」だった。それから忘れかけていた読書熱が蘇り、貪るように乱読に走った。
大学を卒業し父の会社である「八幡建設」に入社してからはあわただしい毎日を送る日々が続いていた。そんな時、彼に巡り合うために中央大学に入学したような大親友の小池(今は入院中である。何度か訪れた。)から送られてきたのが司馬遼太郎の『坂の上の雲』だった。ワクワクしながら3回くらい読み直した。
今経営者がぜひ読んでほしい本が3つある。一つは「坂の上の雲」2つ目が「ローマ人の物語」(これは塩野七生氏が生涯をかけて書き上げた大作で、単行本15巻・文庫本で41巻の長編一大叙事詩である。私は単行本で最初は読んだが今一理解できず、文庫本を買い2回ほど読み直した。今三回目に挑戦している。)3つ目は池波正太郎の『鬼平犯科帳』である。
本は私の生涯の恋人である。どんな美人よりも愛してやまない。

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