ウクライナの怪人

大相撲7月場所は満身創痍の安青錦が巴戦の末優勝で幕を閉じ、大関復帰を確実なものにした。
私の相撲遍歴は長い。吉葉山まで遡ることになる。当時鏡里とか三根山とか、個性派では鳴門海、巨漢大達(と言っても多分150キロもなかったと思う。現在では普通の力士)桁繰りの琴湊、もろ差し得意の信夫山、内掛けの琴ヶ浜。見ていてワクワクしたものである。その時代から後が栃錦・土俵の鬼初代若乃花・朝汐・大内山。続いて大鵬・柏戸となり、千代の富士が続き・二代目若乃花・貴乃花・いわゆる若貴時代。このあたりからモンゴルが台頭し始め、朝青龍・白鵬の時代が長く続き、私が最も相撲への情熱が冷めた時期である。今はだらしない横綱大の里を筆頭に、引退を勧告したい豊昇龍、8勝しかしない大関琴桜、弱いのか強いのかわからない霧島。
その中にあって『安青錦』は非の打ち所がない素晴らしい相撲取りである。左足首はおそらく相撲の取れる状態ではなかったと思われる。持ち前の低い姿勢から徐々に自分の得意の体勢に持ち込み勝ってゆく。弱い横綱・大関陣が苦し紛れに引いて土俵を割っていく姿とは比べ物にならない立派な取り組み姿勢である。馬鹿な評論家たちは、12勝3敗の優勝は価値がないと言う。最低の評論である。
安青錦は今戦下にあるウクライナの出身である。遠く離れた故郷ではどれほど両親を始め多くの人が喜んでいることだろう。是非横綱になってほしい。
~ガンバレ!ウクライナの怪人・安青錦~

タイトルとURLをコピーしました